高齢化社会にあって老人性痴呆の増加は大きな注目を集めています。だれもが加齢にともなう症状を止めたいと願うものですがとくに痴呆だけにはなりたくない、家族に迷惑をかけたくないと思うものです。では老人性痴呆の実態はどのようなものでしょうか?
老人性痴呆には大きく分けて脳血管性痴呆症とアルツハイマー型痴呆と呼ばれるものがあります。
脳血管性の痴呆の場合脳卒中に関連して症状があらわれると考えて良いでしょう。大部分は脳梗塞にともなってみられる症状です。はっきりとあらわれない場合も多く小さな発作をくりかえして物忘れの症状がだんだんと激しくなる場合もあります。
脳血管性型の老人性痴呆の症状としてはやはり物忘れですが初期症状として「まだら痴呆」があげられます。つまり正常な部分が残されている痴呆の症状です。それで家族はこんなにしっかりしたところがあるのだからまさか痴呆ではあるまい、と考えてしまいがちです。
ではアルツハイマー型の老人性痴呆はどうでしょうか?大脳の神経細胞が衰え、大脳皮質にアミロイドという異常蛋白が沈着します。その後大脳全体が萎縮していく症状があわれます。
症状としてはやはり物忘れが見られます。さらには人格の変化(頑固になった、怒りっぽくなった、不安、憂鬱等)そして道に迷うなどの見当識障害の症状が出てきます。知能、身体の機能が失われていき最後は死に至ります。