麻痺性痴呆とはどのような病気でしょうか?神経梅毒の中の一つです。その中に髄膜(ずいまく)血管型と実質型 があり実質型の中に麻痺性痴呆、別名進行麻痺があります。記憶障害等の痴呆障害があらわれ手足の麻痺、そして全身の麻痺、人格の崩壊、そしてついに死に至る病気です。梅毒の感染がどのように神経系に影響を与えるのかはいまだに解明されていません。
神経梅毒は梅毒スピロヘータによる性感染症です。スピロヘータが中枢神経系へ直接侵入し症状を引き起こします。脳に炎症がおき神経細胞が破壊されることによって痴呆症状があらわれます。しかしその症状は記憶障害、判断力の低下、性格が変わってしまう等他の精神疾患や老人性の痴呆と間違われるようなものです。それでしっかりとした検査が求められます。
麻痺製痴呆を含む神経梅毒を疑われる場合は神経内科や脳死神経外科を、また梅毒かどうかはどの病院でも診断が受けられます。
では麻痺製痴呆の検査・治療にはどのようなものがあるのでしょうか?それは血清を用いた梅毒の診断になります。治療はペニシリンが発見されるまでは様々なものがありました。なかでも「マラリア治療」は故意にマラリアに感染させ発熱させることでスピロヘータの死滅を目指すものでした。その他にも麻痺製痴呆の治療の為実験的な様々な方法が考案されましたがペニシリンの登場によってそれらは現在は用いられていません。